受食偈
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:27時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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じゅじきげ/受食偈
食作法で唱える偈文。「若得食時 当願衆生 為法供養 志存仏道」。出典は『六十華厳』六、浄行品七(正蔵九・四三二中)。ただし、四句目は「志在仏道」。この食事を受けるときには、施主が法の供養として捧げているのであり、その施主の志は常に仏の教えにかなったものであるようにの意。『四分律刪繁補闕行事鈔』下二(正蔵四〇・一二八下)はこの「受食偈」を引用し、まさにこの食の求め難く、得難く、成弁じ難きを観ずべしと説明している。「展鉢偈」を唱えて鉢(椀)の蓋をあけてからこの偈文を唱える。『諸回向宝鑑』二(一六オ)には、受食として「具足常満 一切仏法」とある。
【参照項目】➡食作法
【執筆者:西城宗隆】