西山四流または六流の一つ。証空の弟子、証慧を流祖とする。証慧は京都嵯峨小倉山の浄金剛院を建立したので、この法流を嵯峨義、あるいは小倉義という。証慧に『浄土宗名目』二巻、『当麻曼陀羅縁起』一巻の著述があるが、流義の特色は明瞭ではない。実意、道念、円道、尊道、覚道などの学僧が出たが、その後学才が現れず、室町初期に法灯は絶えることとなった。
【資料】『源流章』(浄全一五)、『総系譜』(浄全一九)
【参考】恵谷隆戒『補訂 概説浄土宗史』(隆文館、一九七八)
【参照項目】➡証慧、西山流、法然門下の異流
【執筆者:伊藤正順】