義海
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:22時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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ぎかい/義海
—宝暦五年(一七五五)一月一〇日。騰蓮社空誉。字は冲黙。初め増上寺山内蟠龍窟や瓜連常福寺、そして増上寺に掛錫し、寛保四年(一七四四)に岩槻浄国寺二二世となり、寛延三年(一七五〇)に太田大光院三四世に転住した。享保一五年(一七三〇)に華厳宗鳳潭󠄂が著した『念仏往生明導箚』二巻に対し、翌一六年に『蓮宗禦寇編』二巻を著して反論。さらに翌一七年に鳳潭󠄂が『蓮宗禦寇編雪鵝箋』を著して反駁したのに対して、同年秋に『雪鵝箋断非』一巻を著して再反論している。宗義だけでなく三衣法服に対しての造詣も深く、江戸中期の浄土宗を代表する学僧。著書に『無量寿経浄影疏選要記』二巻、『論註輔正記』一二巻、『遊心安楽道私記』二巻、『蕉窓漫筆』三巻、『仏像幖幟義箋註』三巻、『仏像幖幟義図説』二巻など他多数。
【資料】『浄源脈譜』(浄全一九)、『岩付浄国寺志』(浄全二〇)
【参照項目】➡蓮宗禦寇編
【執筆者:原口弘之】