寛永一二年(一六三五)二月一日—宝永五年(一七〇八)一一月二一日。超蓮社勝誉円信。河内国(大阪府柏原市)玉手山安福寺の中興。七歳で霊巌寺の珂山のもとで得度、師に従い高弟の珂碩に師事して修学した。二五歳で修練の地を求めて諸州を巡歴し、寛文四年(一六六四)に山城国山科に庵(現在の円信寺)を建てた。徳川光友の帰依を受け、同一〇年安福寺を廃跡から復興。四百余人の弟子を得度、寺院や仏像を建立、貧者や病人を助け、不断念仏会を開く等の教化を行い、安福寺で寂した。世寿七四歳。
【資料】『現証往生伝』上、『略伝集』(浄全一八)
【執筆者:田中芳道】