五条袈裟の一つ。折りたたんで通肩に掛けるのに便利なように作ったことから折五条とも畳たたみ五条とも言う。形は種子衣(輪袈裟)に似ているが、長い房はなく、開けば細身の大師五条となる。明治九年(一八七六)の『浄土宗鎮西派規則』には「常服ハ半素絹畳五条切袴領帽」とあるように半素絹のときに用いたとされるが、現在は道衣(改良服)などの場合に用いられる。堀井慶雅『法式教案』には、「威儀は細くして折畳みたる時中葉に巻くこと、内部は木襴色とし、修多羅に準じて紐を附す」(私家版、一九三八)とある。【図版】巻末付録
【参照項目】➡五条袈裟、袈裟
【執筆者:大澤亮我】