奈良県香芝市良福寺。光明山誕生院。奈良教区№一八一。本尊に阿弥陀・大日如来の二体が祀られていることから寺号を阿日寺と称する。貞享二年(一六八五)鋳造の当寺所蔵の梵鐘の銘文には「日域和州葛下郡邑郷良福寺村者昔日恵心僧都誕生之霊地也矣」とした縁起が記され、源信の誕生地であった伝承がある。寺宝に鎌倉初期の聖衆来迎図(国重要文化財、奈良国立博物館寄託)、二十五菩薩来迎図(六曲屛風)、山越阿弥陀仏の頭部図等がある。
【資料】『蓮門精舎旧詞』六
【参考】『香芝町史』(香芝町役場、一九七六)
【参照項目】➡源信
【執筆者:伊藤茂樹】