仏印
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:32時点における192.168.11.48 (トーク)による版
2018年3月30日 (金) 06:32時点における192.168.11.48 (トーク)による版
ぶついん/仏印
一
印契のうち仏についてのもの。「ぶっちん」とも言う。薬師瑠璃光仏印、阿弥陀仏印、宝生仏印、阿閦仏印などのように仏名とともに見られるほか、四仏印、五仏印のように複数の仏の印契を総括する場合もある。また仏印を結ぶ功徳として『一切如来真実摂大乗現証三昧大教王経』二二に「仏印を結ぶが故に成仏を得」(正蔵一八・四一五上)などと説かれている。
【資料】『陀羅尼集経』、『金剛頂蓮華部心念誦儀軌』
【参照項目】➡印契
【執筆者:袖山榮輝】
二
仏心印の略語。心印ともいわれる。言葉によって表されることがない仏のさとりそのもののこと。特に禅宗において用いられる語で、師から弟子へ伝えられるものとされる。この伝え方については不立文字・以心伝心であるといわれ、師の心から弟子の心へと直ちに伝わるものとされる。
【参照項目】➡不立文字
【執筆者:石田一裕】