宗門子弟が修学のために檀林に入寺して、その檀林に籍をおくこと。在籍ともいう。被官からの転用とされ、檀林能化に直属する所化をいい、入寺間もない者から長年修行した者まで含まれる。増上寺など多数の所化が在籍する檀林では年に一回、被位見料と称して在籍者の調査を行って統制した。また、被位者は、被位見料とその手数料が徴収され、師僧や父兄が納付したが、自分で調達する者もいた。納付できない者は脱退者とみなされた。
【資料】『三縁山志』七(浄全一九)
【参考】大島泰信『浄土宗史』(浄全二〇)
【執筆者:𠮷水成正】