京都市上京区智恵光院通一条上ル智恵光院前之町。称念山平等寺。京都教区№二一一。永仁二年(一二九四)、知恩院八世の如空が開創した。開基は鷹司兼平。はじめ岡崎の法勝寺の近辺にあったと伝わる。近世期、徳川家康の意向を受けた玄誉が現在地に復興した。本尊の阿弥陀如来像(快慶作)は寺町の法然寺より遷座されたものだという。寛永一三年(一六三六)以降、幾度か火災を蒙っている。四箇寺の塔頭たっちゅうを有していたがすべて廃絶。
【資料】『浄家寺鑑』三、『蓮門精舎旧詞』三(続浄一八)、『浄土宗寺院由緒書』上(『増上寺史料集』五)
【執筆者:加藤弘孝】