操作

五念力

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:23時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

ごねんりき/五念力

五念門を修めることで蒙る得生見仏利益をはたらかせる力。世親の『往生論』に「若し善男子善女人五念門を修して行成就すれば、畢竟安楽国土に生じて彼の阿弥陀仏を見たてまつることを得」(聖典一・三六一/浄全一・一九三)とあり、曇鸞がこれを『往生論註』で解釈して、得生見仏利益を五念の力用として捉え、五念力と称した。この五念の力用を信じることを生信という。つまり、五念門行を修めるという因行により、五念力がはたらいて得生見仏という果徳が成就する。


【執筆者:後藤史孝】