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受食偈

提供: 新纂浄土宗大辞典

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じゅじきげ/受食偈

食作法じきさほうで唱える偈文。「若得食時にゃくとくじきじ 当願衆生とうがんしゅじょう 為法供養いほうくよう 志存仏道しぞんぶつどう」。出典は『六十華厳』六、浄行品七(正蔵九・四三二中)。ただし、四句目は「志在仏道」。この食事を受けるときには、施主が法の供養として捧げているのであり、その施主の志は常に仏の教えにかなったものであるようにの意。『四分律刪繁補闕行事鈔』下二(正蔵四〇・一二八下)はこの「受食偈」を引用し、まさにこの食の求め難く、得難く、成弁じ難きを観ずべしと説明している。「展鉢偈」を唱えて鉢(椀)の蓋をあけてからこの偈文を唱える。『諸回向宝鑑』二(一六オ)には、受食じゅじきとして「具足常満 一切仏法」とある。


【参照項目】➡食作法


【執筆者:西城宗隆】