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「三身礼」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版

さんじんらい/三身礼

阿弥陀仏の三つの功徳讃歎して帰依する文。「南無西方なむさいほう 極楽世界ごくらくせかい 本願成就ほんがんじょうじゅしん 阿弥陀仏あみだぶ 南無西方 極楽世界 光明摂取こうみょうせっしゅしん 阿弥陀仏 南無西方 極楽世界 来迎引接らいこういんじょうしん 阿弥陀仏」。出典不明。西方極楽世界にまします、衆生救済のために本願を成就された阿弥陀仏帰依いたします。西方極楽世界にまします、量り知れない光明によって衆生救済してくださる阿弥陀仏帰依いたします。西方極楽世界にまします、生命尽きるときに来迎して浄土へ導き救いとってくださる阿弥陀仏帰依いたします、の意。「総願偈」の次に唱える文で、この偈文の代わりに「三唱礼」または「三帰礼」のいずれかを唱えることもある。本願成就光明摂取来迎引接阿弥陀仏の三つの徳身を五体投地ごたいとうじ上品礼)して敬礼する文。四十八願のなかで、とくに第十八念仏往生願・第十二光明無量願・第十九来迎引接願を成就した阿弥陀仏帰依する文。『浄土礼誦法』の「日用念誦」における「略礼讃」の項に、「一心敬礼 南無西方 極楽世界 本願成就身(光明摂取身、来迎引接身) 阿弥陀仏」を掲載している。『浄土苾蒭びっしゅ宝庫』下にはこの偈文を「礼仏」としている(四ウ)。また、『浄土宗勤行用集』では「三敬礼」と題して、総願偈の後に唱える文としている(桑田寛随角田俊徹「日用勤行式」、一九一〇年一〇月)。


【参照項目】➡光明摂取本願成就来迎引接


【執筆者:西城宗隆】