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「華開院」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版

けかいいん/華開院

京都市上京区天神筋通丸太町上ル行衛ゆくえ町。京都教区№二四四。正元二年(一二六〇)後深草天皇の皇子、法達御房が天台宗寺院として大宮五辻(現・華開院町)に創建した。弘安一〇年(一二八七)向阿証賢浄土宗寺院に改めて中興する。広大な寺域を有し隆盛を極めていたが、応仁の乱で焼失。近世期に寺町今出川へ移転し(『洛中絵図』)、寛文八年(一六六八)現在地に再転。寺伝によると本尊阿弥陀如来座像(円仁作)は真如堂本尊と同木で造られたものであり、檀越だんのつの伊勢氏に霊験を顕したという。綸旨りんじ、朱印状など多数の文書を所蔵(『京都浄土宗寺院文書』収録)。


【資料】『浄家寺鑑』二、『蓮門精舎旧詞』四六(続浄一九)、『勅願所華開院本尊略縁起』、『京都坊目誌』上・一〇(『新修京都叢書』一八、臨川書店、一九六八)


【執筆者:加藤弘孝】