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「阿弥陀経疏鈔擷」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:17時点における最新版

あみだきょうしょしょうけつ/阿弥陀経疏鈔擷

一巻。徐槐廷じょかいてい著(一七九八—?)。同治六年(一八六七)成立。徐槐廷は清の在家居士として知られる。袾宏阿弥陀経疏鈔』に基づき、『阿弥陀経』を逐語釈した書。この経は仏の極楽浄土をもって教えの柱とし、信願をもって入り口とし、名号をもって行とし、往生をもってその果とし、経文をもって教えとするという。具体的には梁の昭明による『金剛経』の分類方法を参考にして、『阿弥陀経』を法会衆証分・仏土依正分・宝樹蓮池分・天人供養分・禽樹演法分・仏徳無量分・往生発願分・修持正行分・同讃勧信分・聞法信願分・互讃感発分・流通普度分という一二に分けて説明し、さらにそれを総提依正二報(第一~六分)・就往生説(第七~八分)・就経文説(第九~一〇分)・仏仏互讃嘆難事(第一一~一二分)の四門に分類している。著者の浄土教に関する著作としては、本書の他、『阿弥陀経応験』が知られる。


【所収】続蔵二二


【参照項目】➡阿弥陀経疏鈔


【執筆者:肖越】