「恢麟」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:21時点における最新版
かいりん/恢麟
—文政七年(一八二四)一月三〇日。界蓮社国誉。初め江戸三田の済海寺の雲応に入門、のちに知恩院六二世霊麟に師事した。若くして増上寺学寮の主となり、衆僧の質を憎み職を辞して文化九年(一八一二)に上洛、当時智積院にいた海応と深慧の二人の学僧に師事して俱舎と唯識を学んだ。深慧の招きで奈良の東大寺へ赴き性相を研鑽。のちに京都東山一心院に住して京都と奈良を往復しながら勉学に励んだ。著書に『因明論大疏懸譚』一巻、『観心覚夢鈔講義』六巻(三巻)、『三時教相章』一巻、『成唯識論述記聴記』一巻、『大乗法苑義林章玄談』一巻、『大乗法苑義林章講説』三巻、『法相以呂波目録』二巻、『唯識三十頌述記玄譚』一巻、『唯識三類境録』四巻、『唯識諸部玄談』一巻がある。
【資料】『略伝集』(浄全一八)、『三縁山志』(浄全一九)、大島泰信『浄土宗史』(浄全二〇)
【執筆者:田中芳道】