一巻。宋・沮渠京声そきょけいせい訳。具名を『観弥勒菩薩上生兜率天経』という。仏の説法の座にいた阿逸多が一二年後に兜率天に弥勒菩薩として仏の予言通りに往生したこと、および兜率天(弥勒の浄土)のありさまと、兜率天への昇天思想を説く。『弥勒下生経』と『弥勒成仏経』とともに弥勒三部経に数えられる。
【所収】正蔵一四
【参照項目】➡弥勒二、兜率天、弥勒下生経、弥勒三部経
【執筆者:編集部】