仏弟子の一人。ⓈAjita。阿夷哆・阿嗜多・阿氏多とも音写するほか、意訳して無能勝ともいう。十六羅漢にかぞえられる。仏典中には、最初期のもの(スッタニパータ等)より弥勒(メッテーヤ)と併称されて以来、やがて二人が同一視される場合が見られる。特に、大乗では弥勒菩薩の呼称として、彼に呼びかける際にこの名を用いることもある。
【参照項目】➡弥勒二、十六羅漢
【執筆者:南清隆】