「化野」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:17時点における最新版
あだしの/化野
現在の京都市右京区嵯峨にあった地。古代より鳥部野・蓮台野と並ぶ風葬の地とされ、多くの遺骸が野ざらしになっていた。それを目にした空海が、弘仁年間(八一〇—八二四)に遺骸を埋葬し、その地に千体の石仏を造立し、曼荼羅川の河原に五智如来の石仏を立て、一宇を建立し、五智山如来寺と称したのが、後の化野念仏寺である。寺は当初は真言宗であったが、鎌倉時代の初期に法然の念仏道場となり浄土宗に改められ、名も念仏寺と呼ばれるようになった。
【執筆者:工藤美和子】