「依用相承」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版
えゆうそうじょう/依用相承
師僧と弟子の面授による口訣相承に対して、直接の口訣を必要としない師資相承のこと。聖冏の『直牒』(浄全七・四九六下)および『浄土真宗付法伝』(続浄一七・三〇五下)には、曇鸞から道綽への相伝には面授による口訣がないではないかとの問いに対して、相承には大別して口訣相承と依用相承の二種があり、曇鸞から道綽への相伝は、口訣ではなく依用相承によるとしている。また、聖聡は『選択口伝口筆』において、依用相承が経巻相承および超越相承にあたると述べている(浄全七・六三四上)。
【執筆者:工藤量導】