「本願帰命之十ヶ条」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:33時点における最新版
ほんがんきみょうのじっかじょう/本願帰命之十ヶ条
法然が語ったものと伝えられるが、偽撰とする説が有力。「南無帰命」について解釈する九ヶ条、あるいは十ヶ条の法語からなる。合計十ヶ条のうち、第四ヶ条と第五ヶ条とを合併し、合計九ヶ条になっているものもある。憲栄『蔵外法要菽麦私記』では、本書の奥書に、建長二年(一二五〇)の法然の記があり、この年はすでに法然が亡くなっているため矛盾することを指摘、また内容も浄土宗義に反するとし、偽撰説を主張する(真宗全書七四、六〇)。さらに僧樸『真宗法要蔵外諸書管窺録』では、本書には密教の影響があるとする(真宗全書七四、九四~五)。
【所収】昭法全
【執筆者:角野玄樹】