「法然上人絵伝」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版
ほうねんしょうにんえでん/法然上人絵伝
一
二幅。三重県多気郡多気町西導寺蔵。国重要文化財。掛幅形式の法然上人絵伝では現存最古の作例。『法然聖人絵(弘願本)』に似ており、全体の内容は『伝法絵』に近い。掛幅形式の法然上人絵伝はそのほとんどが真宗系であるのに対し、浄土宗の立場から制作された数少ない作例。
【参考】『特別展 法然と親鸞—ゆかりの名宝』(NHK他、二〇一一)
【執筆者:編集部】
二
三幅。愛知県岡崎市妙源寺蔵。国重要文化財。剝落破損が甚だしい。その副本が増上寺に残されている。内容は『伝法絵』や『法然聖人絵(弘願本)』に近い。
【執筆者:編集部】
三
七幅。知恩院蔵。室町時代、一五世紀頃成立。真宗系絵伝。『法然上人伝(十巻伝)』に依拠するところが多い。第七幅の上段に二段を抜いて二河白道図が描かれていることは注目される。養鸕徹定の墨書から明治一二年(一八七九)に知恩院に施入されたことがわかる。
【参考】『特別展 法然と親鸞—ゆかりの名宝』(NHK他、二〇一一)
【執筆者:編集部】