「中陰回向文」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:29時点における最新版
ちゅういんえこうもん/中陰回向文
中陰中の霊位を回向するために唱える回向文。枕経より四十九日の法要の新亡回向には降魔偈を用いる。中陰新亡の精霊には、「(戒名)神超浄域 業謝塵労 見仏聞法 速入無生」または「抜苦与楽 超生浄土」と回向する。浄土に往生して行くもの(神)は、浄土に飛び超えて、これまでの身と心も浄らかになり、仏にまみえて法を聞き、速やかに無生に入らんことを、の意。苦しみから救うために、速やかに浄土に往生せんことを、の意。『浄土苾蒭宝庫』下には「某霊神超浄域業謝塵労蓮開上品之華仏授一生之記」(七ウ)とある。亡者が能化のときには「心浄偈」「還相回向偈」を唱える。
【執筆者:福西賢雄】