「舎利講式」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版
しゃりこうしき/舎利講式
釈尊の遺骨である仏舎利の功徳を讃歎・供養する法会の式次第。伝源信作・覚鑁作・貞慶作・明恵作など諸宗の高僧の手で作成され数多くの種類がある。浄土宗でも『翼賛』一六に、知恩院で日々『舎利講式』が読誦されたことが記され、『浄土苾蒭宝庫』上にも、「釈迦の本誓を憑み往生を祈る」「往昔の先蹤を引きて極楽を願う」「回向発願」の三段からなる『舎利講式』が収録されている。さらに貞慶作の五段の『舎利講式』が、法然作として清浄華院に伝来していたという例もあり、浄土宗における舎利信仰の展開が知られる。
【参考】清水宥聖「貞慶作五段『舎利講式』の異同をめぐって—伽陀を中心に」(『大正大学研究論叢』四、一九九六)
【参照項目】➡舎利
【執筆者:舩田淳一】