「梵網菩薩戒経序」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:33時点における最新版
ぼんもうぼさつかいきょうのじょ/梵網菩薩戒経序
『梵網経』上巻と下巻の間に収められている『梵網経菩薩戒序』をいう(正蔵二四・一〇〇三上)。『梵網経』は別名『菩薩戒経』ともいい、授戒作法の主旨が下巻にあることから、「菩薩戒経の序」と呼び習わしている。内容は、受者に対して受戒の心得を言い聞かせるもので、まず罪ある者は自ら懺悔することを求めて、受者が清浄であることを確認し、次に仏の滅後は戒を師として遵敬すべきこと、戒を持つことが人生にいかに有意義であるかを述べ、小罪も軽んずることなく精進し、如法に修行すべきことを説く。授戒会の正伝法道場である正授戒においては、伝戒師の授戒作法に先立ち、教授師(右脇師)に従って、受者が請師の文を復唱した後、羯磨師(左脇師)がこの「梵網菩薩戒経の序」を奉読する。
【参照項目】➡梵網経
【執筆者:熊井康雄】