「浄土神珠」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
じょうどじんじゅ/浄土神珠
一巻。清・古崑編。本書は、諸師の浄土教に関する著作の序文・偈などを収録する書物で、慈雲の「往生浄土決疑文」「弥陀経正信発願偈」など三六の項目からなる。称名念仏を天台の三諦円融の立場から理と事の一心で説明したり、『観経』に関して、智顗・円仁・知礼といった天台諸師の観仏の立場から説明するなど、天台教学に基づく浄土教理解を示す。また智旭の『阿弥陀経要解』の解釈に基づき、浄土教を円頓・了義のすぐれた方便であるとし、さらに浄土教と禅との関係にも触れ、念仏するのは無上の深妙禅になるとする。
【所収】続蔵六二
【参考】望月信亨『中国浄土教理史』(法蔵館、一九四二)
【執筆者:肖越】