「浄業初学須知」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
じょうごうしょがくしゅち/浄業初学須知
一巻。清・悟開(—一八三〇)撰。光緒八年(一八八二)刊。著者の悟開は蘇州の人。張氏の出で、字は豁然、雲水道人と号し、清末の浄土教者として知られる。悟開には本書の他、『念仏百問』『浄業知津』等の浄土教関係の著作がある。本書は道光五年(一八二五)春、蘇州霊巌山麓の宝蔵庵で、在家信者のために説き示した浄土教の入門書。当時一般的であった禅浄双修の立場とは異なり『阿弥陀経』を読誦すべきこと、専心に阿弥陀仏の名号を称えるべきことが勧められ、同時に戒律を守るべきことが説かれる。巻末に「古崑摘録」と題して、「徹悟禅師念仏要語」等の浄土教諸師らの重要な法語が採録される。本書は光緒八年刊本と無刊記写本のみ伝わり、翻刻されていない。
【執筆者:肖越】