教えを求め各地を行脚する僧侶のこと。特に禅宗の行脚僧をいう。また雲水僧、行脚僧あるいは雲衲うんのう(衲は僧衣あるいは僧侶の自称)ともいう。行雲流水、すなわち雲が行く如く、水が流れる如くに各地を巡るので雲水といわれる。雲水は行脚して修行する僧を指す語であるが、道場などに留まって修行する僧をも雲水ということもある。
【執筆者:石田一裕】