「光明名号摂化十方」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版
こうみょうみょうごうせっけじっぽう/光明名号摂化十方
阿弥陀仏は自身が発した誓願において、その光明により、名号を称える十方の衆生を救済するということ。善導の『往生礼讃』前序における「弥陀世尊、本発の深重誓願、光明名号をもって十方を摂化したまう」(浄全四・三五六下)による。光明は阿弥陀仏の四十八願のうち第十二光明無量願を、名号は第十八念仏往生願を指し、光明と名号が往生のための因縁となることを説いている。また、『観経』における「一々の光明、徧く十方世界を照らして、念仏の衆生を摂取して捨てたまわず」(聖典一・三〇〇/浄全一・四四)の経意と同じであるため、「摂益文」の代わりに読誦されることがある。
【参照項目】➡摂益文
【執筆者:高瀬理衣】