「果分不可説」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:21時点における最新版
かぶんふかせつ/果分不可説
一巻。『果分考文抄』ともいう。良慶明心述。正中二年(一三二五)成立。名越派伝書の一つ。世親の『往生論』や曇鸞の『往生論註』等から因分可説果分不可説を解釈し、果分不可説の深意があることを明かし、名越派の主張する一念業成を意義付けたもの。良山妙観の奥書によると、貞和二年(一三四六)に明心から夜中に二人だけで一室に入って相伝しており、名越派の伝授方法がわかる。
【所収】続浄一〇
【参考】玉山成元「浄土宗名越派の確立について」(『藤原弘道先生古稀記念史学仏教学論集』乾、一九七三)
【参照項目】➡因分可説・果分不可説、一念業成・多念業成
【執筆者:𠮷水成正】