「延命寺」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版
えんめいじ/延命寺
三重県松阪市射和町。戴龍山地蔵院。伊勢教区№一七一。行基の開創と伝えられ、もとは射和寺の塔頭寺院で延命院と号し、本尊は延命地蔵菩薩で真言宗であった。北畠政郷(多気御所)の庇護をうけ独立し延命寺となった。文明六年(一四七四)に、光誉盛観浄阿弥陀仏が浄土宗に改宗して開山となる。山門は同一五年に盛観の代に北畠政郷により建立され、松阪市内最古の建造物で県指定文化財。北畠氏の滅亡により衰退したが、江戸期には繁栄し塔頭一九箇寺で末寺も多数あった。『蓮門精舎旧詞』には塔頭三坊、末寺一九箇寺とある。現本堂は然誉意察の再建で一七世紀中期の建築。
【資料】『蓮門精舎旧詞』一三(続浄一八)
【執筆者:伊藤茂樹】