「来迎石」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:35時点における最新版
らいこうせき/来迎石
来迎の阿弥陀仏を刻んだ石。石に来迎の阿弥陀仏を刻む例は平安時代末期頃から見られ、自然石や加工した板碑状の石に、単独像、三尊像、群像として、陽刻、陰刻されたものが各地に点在している。その中、かつて増上寺山内円山上御廟の前にあった石に来迎の阿弥陀仏像を刻んだものは著名。『三縁山志』(浄全一九・五四四上)によると、寛永四年(一六二七)彫師吉岡重継が約二尺の岩に阿弥陀三尊二十五菩薩来迎像を彫ったものという。同じく重継作の釈迦涅槃像を刻んだ涅槃石と共に安置されていた。
【参考】川勝政太郎『石造美術』(スズカケ出版部、一九三九)
【参照項目】➡阿弥陀来迎図
【執筆者:田中夕子】