「普通円戒弁釈」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ふつうえんかいべんしゃく/普通円戒弁釈
北条的門著。二巻。成立年時不明(明治四年〔一八七一〕の序文あり)。結縁授戒の説教要録。義柳・義聞の説戒を指南とし、内容を一〇席に配当して講説されたもの。さらには大日比三師の意を撮要したものといわれ、徳川末期の説戒内容をよく伝えている。正受戒の後には十善戒の講釈と授戒作法に及ぶため、巻末には『十善戒勧誘弁釈』二章を加える。本書は的門の著書であるが、明治四五年(一九一二)に三師講説発刊所より法洲著『普通授戒講説』(発行者は烏田隆道)として刊行され、昭和五九年(一九八四)には『浄土宗選集』一一巻に法洲・島田(正しくは、烏田)隆道著として収録された。
【所収】『的門上人全集』二、『浄土宗選集』一一
【参考】中野隆元『浄土宗教学大系』一三(大東出版社、一九三二)
【執筆者:宮入良光】