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「百万遍念仏縁起」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:31時点における最新版

ひゃくまんべんねんぶつえんぎ/百万遍念仏縁起

一巻。著者不明。成立年時不詳。福島県立図書館に文化一四年(一八一七)の写本があるため、それ以前の成立か。百万遍念仏の興りに関する縁起が記されており、知恩寺八世空円により、元弘の大地震によって苦しむ万民のために創始されたとしている。百万遍念仏現世利益を施す典拠などをあげ、また南無阿弥陀仏の六字にそれぞれ経典や、念仏の数、伊勢天照皇大神宮、熊野三社大権現といった神などをあてて思いを込める手法が説かれている。写本のみで伝わり、国立国会図書館本(慶応元)、弘前図書館本(文政七)が確認されている。『民間念仏信仰の研究』に国立国会図書館本が翻刻されている。


【所収】佛教大学民間念仏研究会編『民間念仏信仰の研究 資料編』(隆文館、一九六六)


【参照項目】➡百万遍念仏


【執筆者:郡嶋昭示】