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「得弁才智願」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:30時点における最新版

とくべんざいちがん/得弁才智願

無量寿経』に説く、阿弥陀仏四十八願中第二十九願の願名。道光無量寿経鈔』による。義寂は「受法令得弁慧願」(『無量寿経述義記』中、恵谷隆戒浄土教の新研究』四二三)、智光は「誦持説経弁才智恵願」(『無量寿経論釈』三、恵谷隆戒『同』四七七)、良源は「持経必得弁才智願」(『九品往生義』浄全一五・一九下)と呼ぶ。成仏したなら、その国土菩薩たちが、教えを聞いて復唱し、暗唱し、解説するに際して、弁才智慧を得るようにしたい、という願。梵本、チベット訳、『無量寿如来会』のそれぞれ第二十九願が対応する。『大阿弥陀経』『平等覚経』には対応する願がない。また『無量寿荘厳経』は第二十三願が比較的近い内容を持つ。


【資料】道光『無量寿経鈔』四、義山『無量寿経随聞講録』上之三


【参考】香川孝雄『無量寿経の諸本対照研究』(永田文昌堂、一九八四)


【参照項目】➡四十八願弁才


【執筆者:齊藤舜健】