「鎮西宗要本末口伝鈔」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:29時点における最新版
ちんぜいしゅうようほんまつくでんしょう/鎮西宗要本末口伝鈔
一巻。聖聡撰。聖光『西宗要』および良忠『鎮西宗要集聴書』(末)に関する聖冏の口伝を聖聡が口筆し、了暁に伝えたとされる書。内容は、『西宗要』に説かれる八〇題の文前に、一表紙上書之事、二然師逢弁師伝宗要之事の二題、八〇題を終わって、本尊本経安置之事、破戒念仏之事、唯除五逆之事、天竺念仏祖師之事、三昧発得之事、宗要集八十題有生起耶之事、諸宗一心之事、名号者般舟三昧之事(並能依所依)、設我得仏有三重之事、十方衆生之内畜類往生事、環源江河則異之事、懺悔之処(普賢観経之文)、一向専修之処、念仏三昧六度之中摂不之事、識知浄土論宗要之中摂不之事の一五題を挙げている。新規の題を挙げてはいるものの、主に八〇題に関する口伝が展開されている。
【所収】浄全一〇
【参考】深貝慈孝『鎮西宗要本末口伝鈔』(『聖聡上人典籍研究』大本山増上寺、一九八九)
【執筆者:東海林良昌】