「四種往生の事」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版
ししゅおうじょうのこと/四種往生の事
法然撰と伝えられているが、『昭法全』では「伝法然書篇」に分類されており、真偽未詳と位置づけられている。成立年代は不明だが、『西方指南抄』下末に所収されているので、『西方指南抄』成立以前となる。本書は以下の四種類の往生を箇条書で記す。①正念念仏往生。『阿弥陀経』を典拠。②狂乱念仏往生。『観経』を典拠。③無記心往生。懐感『群疑論』を典拠。④意念往生。『法鼓経』を典拠。本書中、同経の文のみ引用している。これら四種類の往生の詳しい内容については、本書では記していない。ちなみに、この四種類の往生の詳しい内容は、後世の『安心決定鈔』などに示されている。
【所収】昭法全、『親鸞聖人真蹟集成』六(法蔵館、一九七三)
【参照項目】➡四種往生
【執筆者:角野玄樹】