「浄業」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
じょうごう/浄業
清浄な行為のこと。一般には浄土に往生するための行業としての念仏を指す。例えば聖光『徹選択集』上に「『選択集』の意は、ただ念仏の一行を以てその往生の浄業と為して」(聖典三・二七四/浄全七・九〇下)とある。「浄土三部経」の中では浄業の語は『観経』にのみ見られるが、その内容は、念仏ではなく、世間的な善行(世福)、戒律を受持すること(戒福)、読誦大乗などの仏道修行(行福)の三福を指す。その目的も、必ずしも往生のみではなく、「三世諸仏の浄業の正因」(聖典一・二九一/浄全一・三九)とされるように三世の諸仏の成道の因とされる。
【執筆者:齊藤舜健】