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「佐介ヶ谷」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版

さすけがやつ/佐介ヶ谷

神奈川県鎌倉市佐助にある、ほぼ南北に広がる大きな谷。蓮華寺(後の光明寺)が在った場所。良暁述聞制文』に「佐介谷本悟真寺、今蓮華寺と号す」(浄全一一・五二九上)とあり、道光然阿上人伝』(慶安版)には「初め大仏谷に住し、後悟真寺に住す。武蔵前司の建立にして、佐介谷にあり」(『三上人研究』四三〇下)とある。鎌倉に移ってきた良忠に武蔵前司、つまり北条朝直が帰依し、佐介ヶ谷悟真寺を建立したという。現在、光明寺はたけという呼び名が残り、蓮華寺阯の碑(一九三四)も建つ。


【参考】恵谷隆戒『然阿良忠上人伝の新研究』(金尾文淵堂、一九三四)、貫達人・川副武胤『鎌倉廃寺事典』(有隣堂、一九八〇)、大橋俊雄『三祖良忠上人』(神奈川教区教務所、 一九八四)、三浦勝男「鎌倉の地名考(一五)—佐介谷—」(鎌倉文化研究所『鎌倉』五九、一九八九)


【参照項目】➡光明寺


【執筆者:大谷慈通】