「念仏五悔講式」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:31時点における最新版
ねんぶつごげこうしき/念仏五悔講式
一巻。尊道法親王(一三三二—一四〇三)著。本書は親王が貞治元年(一三六二)八月に念仏五悔講を修したときの作(西本願寺蔵)と伝える。表白には円仁の念仏懺悔法と慈円の法華三昧の五悔法により作成したとある。五悔による懺悔法は天台智顗の『法華三昧懺儀』や善導の『往生礼讃』等があり、その影響下に作られた青蓮院蔵の『西方懺悔法』を慈円は円仁の作とし、「法華懺法」「弥陀懺法」を勤めた。本書は『西方懺悔法』の五悔段を別出して作られたという。
【所収】佐藤哲英『叡山浄土教の研究』資料編(百華苑、一九七九)
【参照項目】➡五悔
【執筆者:福𠩤隆善】