「有相念仏」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版
うそうねんぶつ/有相念仏
仏の相好を観じ、あるいは名号を念じて、仏の姿形を対象とする念仏のこと。懐感の『群疑論』七には「先ず色身の観を作し、後に法身の観を作すべし」(浄全六・一〇〇下/正蔵四七・七四上)とあり、前者は有相念仏三昧、後者は無相念仏三昧を指し、有相(事観)から無相(理観)へと展開するのが修行の次第であると述べられている。また、『往生要集』下には「或は相好を観じ、或は名号を念じて、偏に穢土を厭い、専ら浄土を求むるなり」(浄全一五・一四〇上/正蔵八四・八二上)とあり「尋常の念相」の一つとして「有相業」が説き示されている。
【参照項目】➡有相・無相、理観念仏、観想念仏、観念の念仏、事理
【執筆者:三輪隆就】