「宿坊」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:27時点における最新版
しゅくぼう/宿坊
複数の寺院から構成される高野山や善光寺などの大寺院において、全国からの信者、参詣者が宿泊するための宿舎の役割を果たす寺院。善光寺の場合、各坊に本尊があり、住職がいる。参詣者が宿泊するのは本堂における朝の勤行に参加するのを主な目的とし、その際、宿坊を通じて先祖の回向や諸願成就の祈願を申し込む。各坊が特定の地域の信者組織(講)と強く結び付き、宿坊全体として全国からの定期的な参詣を受け入れてきた。また宿坊一般には、精進料理や修行体験など、それぞれに独自の特色を打ち出す傾向がある。なお戸隠神社の場合のように、かつての宿坊がそのまま旅館となっている例もある。
【執筆者:袖山榮輝】