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良吽

提供: 新纂浄土宗大辞典

りょううん/良吽

生没年不明。西蓮社常誉。鎌倉光明寺七世。伊勢備中守貞永の二男。はじめ鴻巣勝願寺の五世酉性良意の門に入り剃髪出家。その後鎌倉光明寺六世順誉了専に師事して、宗義を修め、永享五年(一四三三)六月一日学成って、ついに了専から璽書を授かる。了専の寂後は光明寺七世となる。晩年は口称三昧の行に入り世俗を絶った。在住中二祖聖光から七祖聖冏までの「誓語」各一紙(「七枚起請」「七代法語」ともいう)を著した。光明寺八世聖誉慶順澄円ら高弟を輩出した。


【資料】『新撰往生伝』一(浄全一七)、『鎌倉光明寺志』(浄全一九)


【執筆者:笠島崇信】