授戒会の正授戒における三師の一。羯磨師ともいう。授戒作法において、受者に授戒の作法等を指導し、表白文と羯磨文を読み上げる役。『四分律行事鈔』に「我某甲われむこう、今、大徳に請うて羯磨阿闍梨と為さん。願くは大徳、我が為に羯磨阿闍梨と作なりたまえ。我れ大徳に依るが故に具足戒を受くることを得」(正蔵四〇・二五中)とある。円頓戒では受戒の際に、釈尊を戒和尚、文殊菩薩を羯磨阿闍梨、弥勒菩薩を教授阿闍梨として招来する。
【参照項目】➡教授阿闍梨、阿闍梨
【執筆者:渋谷康悦】