祖師一言芳談
提供: 新纂浄土宗大辞典
そしいちごんほうだん/祖師一言芳談
二巻。編者不明、成立年時不詳。法然とその門弟の法語を集めて編集した法語集。『祖師一口法語』の内容と似た部分が多いため本書の異本と考えられているが、少なからず異同がある。法然、聖光、明禅、禅勝、明遍、心戒、顕性房、敬仏房、敬白、良忠、本光房、行仙、智明、法力房、貞慶、信空、条願、性空、源信、永観、本願の法語が取り上げられている。大分県臼杵市立臼杵図書館と西本願寺に写本が確認されている。
【所収】落合博志「『一言芳談』〝異本〟考—臼杵市臼杵図書館蔵『祖師一言法談』の紹介と研究—」(国文学研究資料館文献資料部『調査研究報告』一九、一九九八)
【参考】八田裕子「『一言芳談』諸本対校表」(『文芸論叢』五四、二〇〇〇)
【参照項目】➡祖師一口法語
【執筆者:郡嶋昭示】