京都市上京区千本通上立売上ル花車町。家隆山光明遍照院。通称は釘抜くぎぬき地蔵。京都教区№二〇三。境内の地蔵堂に、空海作あるいは空海が唐から将来したとされる石地蔵があり、祈願すると病平癒の霊験の伝説があるということで有名。苦抜くぬき地蔵といわれていたが、それがなまって、やがて釘抜地蔵と呼ばれたという。空海が開山と伝えられ、もと真言宗であった。中世には重源が住職をしたとも伝えられ、その因縁ゆえ、浄土宗の寺院となったという。
【資料】『蓮門精舎旧詞』四五(続浄一九)
【執筆者:角野玄樹】