まくずがはら/真葛原
京都市東山区にあるほぼ円山公園に相当する地名。古くは現在の知恩院山内より南の双林寺(京都市東山区鷲尾町)あたりまで、祇園社(現・八坂神社)の東の一帯を指した。慶長八年(一六〇三)より前、その一角に吉水の草庵があった様が『京都白毫寺蔵大谷古地図』に見える。また夢の中の地勢が相似するとして、二祖対面を真葛原の対面とも呼ぶ。
【参考】『法然上人研究』四「口絵」(法然上人研究会、一九九五)、『日本歴史地名大系二七 京都市の地名』(平凡社、一九七九)
【参照項目】➡吉水、吉水の禅房
【執筆者:齋藤蒙光】