一巻。清・魏源会訳。併載される「浄土四経総叙」によれば咸豊四年(一八五四)述。〈無量寿経〉漢訳五本(『大阿弥陀経』『平等覚経』『無量寿経』『無量寿如来会』『無量寿荘厳経』)を合本し簡約化したもの。割註から魏源による合本の意図を読み取ることができ、『無量寿経』を主としていることが窺える。願数は前二訳に倣ならい二四願となっており、また五悪段は煩雑であり重複しているので仏語に類せずとして後二訳にしたがい省略されている。
【所収】続蔵一
【執筆者:石上壽應】