東京都台東区浅草。金龍山。俗に浅草観音と称される。昭和二五年(一九五〇)天台宗から独立して聖観音宗となった。本尊は、推古三六年(六二八)に発見されたと伝える秘仏聖観世音菩薩。円仁を中興開山として源頼朝らの尊崇を集め、天正一八年(一五九〇)徳川家康が、五〇〇石の寺領を寄進して基盤が確立した。昭和二〇年(一九四五)の戦災で焼亡したが、同三三年観音堂再建を果たし、順次復興した。
【執筆者:西村玲】