しょうがくいん/正覚院
東京都江東区三好。東京教区№二一七。開山長誉伝久。寛永六年(一六二九)の草創。桜井松平遠江守忠俱が開基、寛永一六年(一六三九)二月一二日没し、正覚院殿と号した父掛川藩主松平忠重の菩提のために建立。霊巌寺一山の塔頭で、同寺には称三別院、子院八院、発意八庵、七渓学舎などあったが、正覚院は子院八院の一つ。松平忠継の優遇により増上寺別院の称を得た。並木五瓶、奥倉魚仙の墓があり、歌舞伎の萬屋一門の菩提寺である。
【資料】『深川霊巌寺志』
【参考】『江東区史』(江東区、一九五七)、『全国寺院名鑑』(全日本仏教会寺院名鑑刊行会、一九六九)
【執筆者:安孫子虔悦】