善導『観経疏』冒頭の「十四行偈」に見られる言葉で、念仏の行者が、阿弥陀仏の本願力によって、速やかに(横超)迷い(四流)を断ち切ること。四流とは四暴流しぼうるとも言い、欲・有・邪見・無明の煩悩を、すべてを押し流す奔流にたとえたもの。『無量寿経』下に「安養国に往生することを得れば、横おうに五悪趣を截きり」(聖典一・二六〇/浄全一・二四)と説くことを受けたものである。
【参照項目】➡横截五悪趣
【執筆者:曽和義宏】